③応募者数
前年度の入学試験の応募者数が増えていると、翌年の応募者数は輪をかけて増えます。
こういった現象になる理由はさまざまです。
新設校である、学校の移転、新校舎の完成、コース増設、そして何より入試日程の柔軟化など…

そしてこういった点は、受験情報誌やネットメディアを通じて拡散されて、話題になります。大きな変化であればあるほど、大きく報道され、受験生が集まるのです。
なかでも入試制度の改革は応募総数が増える、もっとも大きな要因です。
入試回数を増やす、1回の受験料で何回もテストを受けられるようにする、午後入試や適性検査型入試を導入する、面接を辞めるなど…
関西圏で例を出すと、数年前に西大和学園中が午後入試に踏み切り、受験者数を増やしましたね。須磨学園中は、午後入試に加えて入試回数を増やすことによって成功しました。

さて、ここで注意していただきたいことがあります。
応募者総数というのは、学校の中身そのものとは関係のないところでかなり増加します。
一方で、前年度よりも減少しているところにしても、学校の中身自体が悪くなっているということではまずないのです。
要するに、応募者数の増減は、学校の評価を下す根拠にはならないのです。話題に踊らされないようにしましょう!

学校側は、大きな変更があれば、当然それを知ってもらうために、ポスターに大きく掲載したり、説明会で強調したり、受験情報誌に広告を打ったりします。その分、受験生や保護者の目に多く触れることになります。
逆を言えば、特に変更がない学校は目に触れる機会が格段に少ないのです。
メディアへの露出の頻度と学校の教育の充実度は全く関係がありません。
人気のある学校が、わが子にふさわしいのかをじっくり検討すると同時に、地味な学校にも目を向けていただきたいと思います。
まとめ
偏差値にせよ、大学合格実績にせよ、応募者数にせよ、そういった数字よりも、子どもの育て方や教育方針に、ご自身が共感できる学校を選びましょう!